屋久島限定 水ノ森はお湯割りでもロックでもおいしい芋焼酎

初めて「水ノ森」に出会ったのは、もう10年以上前になります。
当時、よく通っていた飲み屋さんの店長さんが、おすすめしてくれました。

ただ、「水ノ森」は屋久島限定の焼酎。
関東在住の私は、その飲み屋さんで見かけたとき以外、出会うことがありませんでした。

ところが、隣町のデパートのお酒売り場で、「水ノ森」が売られているのを発見!
早速購入しました。
寒くなってきましたので、お湯割りでいただこうと思います。
以前飲んだときは、さわやかで、すっきりとした印象の芋焼酎だったような気がするのですが・・・
再会した「水ノ森」は、果たしてどんな味なのでしょうか?

水ノ森は本坊酒造の黒麹芋焼酎


さわやかな印象のラベルとは裏腹に、「水ノ森」は黒麹の焼酎。
黒麹の芋焼酎は、力強い味であることが多いと思います。
屋久島産の「シロユタカ」というさつまいもからできた、芋焼酎です。

私は、このラベルは写真だと思っていたのですが、実は、屋久島在住の画家、高田裕子さんの作品と書いてあって、びっくりしました。
「水ノ森」を仕込んでいる甕は、明治20年から屋久島伝承蔵で使われていて、酵母は「蔵の精」と呼ばれているそうです。期待がふくらみます。

原材料さつまいも(鹿児島県産)、米こうじ(国産米)
使用麹黒麹
蒸留法常圧
アルコール度数25%
蔵元名本坊酒造
内容量720mL

芋焼酎 水ノ森をお湯割りで


今日は、アツアツのお湯に焼酎を注ぎ、ちょっと濃い目のお湯割りでいただきます。
香りはひかえめな印象です。

口の中に含むと、芋焼酎の甘さと、味の濃さがドッと広がります。
この強さは、やはり黒麹の芋焼酎らしい印象です。

でも、黒麹の芋焼酎にありがちな、荒さやしつこさがないんです。
味の濃さはシャープなのですが、これ以上濃いと、きつい印象になる、そのギリギリ手前を攻めている感じです。
しつこかったり、甘すぎることもありません。芋焼酎の本来の甘さを、じっくりと味わうことができるのが、「水ノ森」のお湯割りです。

芋焼酎らしい、芳醇な甘さと、芋の濃さがふんだんに感じられますが、その強さがまったく嫌味にならないんです。
濃く、なおかつ丸くまとまっている味だと思います。

スッキリとした味の芋焼酎だという記憶は、間違っていました。
芋焼酎らしい味の濃さと、豊かな甘さをしっかりと感じることができます。

少し冷めて、お湯割りがぬるくなると、この甘さと濃さが一体となった感じがします。
この、甘さがなじんだところが、すごくおいしい芋焼酎だと思います。
後味もふわっとしていて、そのままこの芋焼酎の長所を残響として味わう感じです。

水ノ森はおつまみと一緒でも楽しめる!


「水ノ森」のおもしろいところは、おつまみとの相性がよいところ。

そのまま焼酎だけでちびちび味わってもおいしいんですが、卯の花、竹の子の土佐煮などの和食とも合います。
冷奴、納豆などの定番おつまみもおいしいです。
鶏肉の味噌漬け焼きともバッチリでした。
黒麹の芋焼酎らしさ、といえるのかもしれませんが、肉料理などの濃い味、油っこい味のおつまみとも、相性がいいと思います。
鶏もも肉の脂っこいところをつまみつつ、「水ノ森」のお湯割りを飲んでいるのですが、お湯割りの味が全くぶれないのです。
「水ノ森」の味の力強さなのかもしれません。

ただし、甘い味付けのさつま揚げとは、合わない感じがしました。
おつまみの甘さが強いと、「水ノ森」の味の長所が目立たなくなってしまうのです。
さつま揚げと芋焼酎は相性がよい、というのが私の中では普通だったので、ちょっとオドロキです。

芋焼酎 水ノ森をロックで


「水ノ森」をロックでもいただいてみます。
お湯割りのときに感じた甘さは、あまり感じられません。
黒麹の芋焼酎によくある力強い味になった気がします。

少々お上品な、黒麹の芋焼酎、という印象でしょうか。
口に含んだ瞬間のインパクトは薄いです。
その代わり、後味で芋焼酎の濃さがグッとくる感じです。
少し氷が溶けても、味の印象が変わらない安定感があります。

水ノ森は甘さと味の濃さのバランスがおいしい芋焼酎


「水ノ森」は黒麹の芋焼酎としては、どちらかというとおとなしい味の焼酎かもしれません。
しかし、芋焼酎らしい甘さと、味の濃さがはっきりしていて、なおかつ、その2つのバランスがすごくいいです。
私は、濃いめ、ぬるめのお湯割りがおすすめです。
上品な黒麹の味や、少しぬるくなってなじんだときの芋焼酎の甘さを、しっかりと味わうことができる芋焼酎だと思います。

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